大阪市立大学グリークラブ創立90周年記念フェスティバル

盛大に終演!

本番当日の朝はこの冬一番の冷え込みで明けました。1月14日(土)9時、大阪いずみホールには北海道から九州、遠くはカリフォルニアからこのフェスティバルのために100名以上の関係者が集結しました。ウィーンの楽友協会ホールにも似た(行った事ありませんが)荘厳な雰囲気に、ステージに集まってきた出演者らも口々に「お~!」。全体ゲネプロが押し気味な中、午前中の段階で既にお客様がホール玄関に並び始め、その期待感が一気に内部にまで伝わってきます。

開場を早めて迎えた14時。客席はほぼ満員。113名の出演者が入場の後、暗転の中今回の出演者のうち最年長の一人である藤田氏(S30)が舞台に登場。皆が最初の一振りに集中して学生歌を歌い始めた瞬間、90周年記念フェスティバルの幕が切って降ろされました。男声合唱曲の定番として古くから歌われている清水脩の「秋のピエロ」、ロシア正教聖歌の「Mnogaya Lyeta」を厳かに歌い上げ、オープニングステージは終了。当日の司会の紹介でもありましたが、藤田氏は驚異の回復力でこの日を迎え、渾身の指揮を披露下さいました。

続いて、東京南澪会合唱団の「シューベルトのミサ曲第2番」、南澪会合唱団の「山に祈る」「愛する歌」、現役グリークラブによるダンス、「明日へ続く道」と、それぞれが個性を発揮したステージを展開し、「プログラムビルディングの市大グリー」の面目躍如。

そしていよいよ迎えたファイナルステージ、の前にサプライズステージで大阪市立大学応援団が登場!力強く(人数は私達より少ないのに音量は大?)かつ華やかに、舞台を一気に盛り上げてくれました。

舞台もかなり温まったところでカラーシャツに着替えた出演者が入場し、今度こそ本当にファイナルステージがスタート。宮田氏(S49)が、現在所属する合唱団で乾杯の歌として歌われている「あげよいざ」「Singen heiβt verstehen」を振って華やかに幕を開けました。2曲目は、男声合唱の定番、多田武彦の曲から「雨の来る前」を上柴氏(S59)の指揮で。難しい曲でしたが練習の成果はあったのでは?3曲目、4曲目はグリークラブのアドヴァイザーとして最も長く関わって頂いた故岩城恵一先生の編曲と、いつも先生と一緒にステージにご出演頂いた高橋敬一先生のピアノで。まずは「学生王子」より「セレナーデ」を山縣氏(H2)の指揮で、続いては「Bridge Over Troubled Water」を杉原氏(H5)の指揮で。ところどころ岩城先生が舞い降りて来たのではないか、との思いが沸いてきた2曲でした。そして最後の5曲目、というところで再びサプライズで応援団登場!!我々出演者の前でグリークラブに対して熱いエールを送ってくれ、若いエネルギーを受け取ってラストに突入。これも男声合唱の定番「斎太郎節」を和田氏(H14)の指揮で。客席では某名門大学グリー出身の方も一緒にハモってたそうで、ファイナルステージの締めに相応しく高らかに歌い切りました。

鳴りやまない拍手の中、伴奏者、指揮者、ナレーターの方々に応援団から花束贈呈の後、アンコール。最年長の藤田氏から世代別歴代指揮者でつないできたステージを、現役グリー正指揮者の平松氏(3回)が木下牧子の「夢みたものは」で締めくくりました。立原道造氏の詩にある「ねがったものは ひとつの幸福 それらはすべてここに ある と」の想いを、ご来場頂いたお客様も、ご協力頂いた皆様も、出演した現役部員・OB達も、皆が共有できたのではないかという瞬間でした。

終演後は近くのパノラマレストラン アサヒに場所を移動して、こちらもOB最年長の一人の石井氏(S26)の乾杯で、和やかに懇親会がスタート。残念ながら今回は舞台に乗れなかったOB達や出演者の家族らも一緒に賑やかに会は進み、お世話になった方々、実行委員らの挨拶に続いて恒例の合唱タイム。「学園(まなびや)」の他愛唱歌を、こちらも各世代の歴代指揮者の方々が繋いでいきました。

中締めの後はさらに同じ店に残って飲み続ける人、場所を移してさらに飲み続ける人等、それぞれ再会、盛会を祝していました。

90周年記念フェスティバルはこのように歴史の繋がりを強く感じながら盛大に終えることが出来ました。ご来場頂きましたお客様、ご協力頂きました皆様、一緒に出演しました皆様、本当にありがとうございました。

南澪会は今後もこの繋がりを絶やすことのないよう、現役グリークラブの支援を中心にOB同志の絆を深めながら、さらに100周年、150周年を見据えて活動してまいりますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 

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90周年記念フェスティバル案内(2016/9/26更新)
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